2011年08月07日

議会運営委員会で、大分市、由布市、鳥栖市の議会改革の様子を視察

 熊崎雅章です。毎日暑い日が続いていますね。水分を十分にとって、無理をせず、この暑い夏を乗り切りましょう!

 さて、平成23年8月2日から4日まで、大分市議会、由布市議会、鳥栖市議会を視察し、それぞれの議会の議会改革のとりくみについて研修してきました。飯田薫副議長も参加した視察でした。

最初に視察したのは、大分市議会。人口47万人の中核都市。議員数も46人と大きな議会です。視察では、議会基本条例制定で中心的役割を担った2人の議員さんが、直接説明をしてくださいました。

 最初に、議会基本条例制定までの経過が詳しく説明されました。
 
 平成18年11月に議会運営委員会において、当時の議長から、議会全体として、会派を超えて政策研究に取り組み、政策的条例の策定や政策提言を行うための検討組織を設置することについて提案がありました。

それを受けて同年12月に全議員による市議会議員政策研究会を発足。翌年の10月には大分市議会議員政策研究会の第1回全体会議が開かれ、議員からの政策課題を応募することに決定。同年12月の第2回全体会議では、14件の応募課題の中から議会基本条例を最初の政策課題とすることが決められ、議会基本条例について具体的に調査研究をするための推進チームを議員10名で発足させました。その後、約2年ほどかけて、平成20年の第4回定例会で、全議員の賛成を得て、議会基本条例が制定されました。

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 質疑の中では、条例制定に向けての苦労話などが、率直に語られてとても具体的なやりとりとなりました。資料でも、議会基本条例制定にむけての会議のスキーム、テーマの設定の仕方などがかなり詳しく説明されているので、城陽での議会改革の取り組みに、大いに参考になるものでした。

 僕は、議会基本条例を制定するプロセスで、議会とは、議員とは何かが議員相互に濃密に語り合われたこと、また、市民意見交換会を開く中で、議会としての議論の中心がどこにあるのか、という議会全体が市民と共有する努力をはかってきた点がとても重要であると思いました。



 次に、由布市議会の視察の結果を報告します。

 由布市は、平成17年に旧狭間町、庄内町、湯布院町が合併して誕生したまちです。人口は36296人で、議員数は21名(1名死亡により欠員)です。

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 視察では、大分県下で初めて市議会として「議会報告会」を開催した経過、取り組みの実際、工夫している点、教訓などを議長と議会運営委員長が自ら説明してくださり、質問にも答えていただきました。



 由布市は、議会基本条例は制定していませんが、議会全員協議会などで、社会全体が地方議会や議員に対して厳しい目を向けている中、議会や議員の意識改革、より市民にとってわかりやすく役だつ活動はどうあるべきか、を繰り返し論議し、その中から「議会報告会」に取り組むことが具体化されたそうです。


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 議会にはカメラが設置され、インターネット中継されています。

 最初は、議会とは何か、どういう活動をしているのかを説明することに力点をおき、議員個人の意見ではなく、議会としての一致点を説明すること大切にしたそうです。平成20年度は三回取り組み、地域ごとに熱心に市民が参加し、議会としても一定の熟度が高まったことなどをふまえ、22年度からは、10名以上で団体として申し込んでもらえれば、どこへでも議会として出向き、議会報告会を開くことを決め、22年度?23年度ですでに5回開催しているそうです。 

 これらの報告会は、あらかじめ議会から報告を求めたいテーマを記入してもらい、そのテーマにそった議員の選出を行い、出席し説明します。

 この間の取り組みを通じて、市民から具体的な要望や提案も出されるようになり、市民要望実現の力にもなっているようです。例えば、ある地域でコミュニティセンターのようなものの建設要望が出されたのに対し、「請願というかたちで議会に提出を」とアドバイスしたところ、さっそく市民が行動し請願が提出され、採択されたことを受けて市長も前向きな答弁をする、という経験もあったそうです。

 また、議会報告会に参加した市民同士が、その場で意見を交わし合う、というような経験も生まれ、市民が市政に関心をもち積極的に声をあげるなど、民度をあげる力にもなっています。

 さらに、最近では、議会報告会に出席している議院が、市民からの質問に対し、「個人的な意見」と前置きしたうえで、議員個人の意見表明をすることも行っているそうです。足りない部分はとの議員が補足したり、言い過ぎの部分は訂正したりと、自覚的で前向きな姿勢は参加した市民からも好感をもって受け入れられているようです。

 僕が驚いたのは、由布市議会には、政党に所属する議員はいますが、これまで会派というものがなかったそうです。



 市議会として、行政のチェック機能を果たしていこうという意識が非常に強く、議員一人ひとりが研鑽をつんでいます。議会だよりも、議案ごとの賛成意見、反対意見などが詳しく掲載されており、ひとりひとりの議員が強い使命感とプライドをもって活動している姿がよくわかりました。

 視察最終日の4日は、佐賀県の鳥栖市でインターネット中継について学びます。はじめに議長さんの歓迎のあいさつのあと、議会事務局次長さんらが、鳥栖市議会の議会運営と議会改革の取り組みについて、さらに今年の6月議会からはじまった議会のインターネット中継の取り組みについて報告をしてくださいました。



 鳥栖市は、人口が約69000人。交通の要所でもあり、企業の進出などもあり、人口は微増傾向に。議員数は22名です。インターネット中継については、もともと平成元年から、テレビカメラを設置し、庁舎内や公共施設等での議会中継を行っていましたが、平成21年に既存のカメラ等の機材を更新し、昨年度さらにインターネット中継を可能にする設備を整備して、条件を整えてきました。これらにかかる経費は年間あたり、256万円。先日視察した大分市では、インターネット中継にかかる経費が2000万円ということだったので、随分と安く導入できるものだな、と思いました。

 城陽市でも、導入しようと思えば、カメラ、モニター、機材等で、2000万円ほどかかる、との試算もあります。これらの点は、大いに研究する必要があります。鳥栖市議会では、議会が積極的に情報公開をすることで、市民に議会への関心を高めてもらうこと、さらにはインターネット中継による情報の共有化をすすめることで、議員自身も「見える化」による、より丁寧でわかりやすい質問を心がけるようになるなど、効果が大きいものです。

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 この演題は昭和42年製造。僕と同い年です。


 僕は、議会の情報公開をさらにすすめていくためにも、積極的に導入すべきだとあらためて思いました。また議場もみせていただきましたが、由布市と同じく、傍聴席が70席以上もあるのが印象的でした。

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 また会派ごとの控え室を設けておらず、議員全体の控え室だけがありました。その点も興味深く見学しました。



 以上、全体の研修を通じて、本市の議会改革をすすめるにあたって、理念、進め方、留意点など、きわめて具体的で示唆に富んだ研修内容であり、議会改革の取り組みに生かしていきたいと思います。

 大切なのは、議会基本条例が先行するのではなく、議会改革の議論を通じて、城陽らしい議会の在り方はどういうものか?を真剣に考えていくことだと思います。この立場で、今後とも、臨んでいきたいと思います。
posted by jcpjoyo at 09:56| 京都 ☁| Comment(0) | 熊崎雅章議員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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